あの坂をのぼれば

 最近、教材研究もしないで、いきなり授業をすることが多いです。
「やりましょうか。」と、ついつい言ってしまうのです。
 6年国語、杉みき子の「あの坂をのぼれば」(学校図書)です。

①連れ読み。
②一つの場面の連れ読みが終わったら、全員立たせて1回読ませる。
③最後まで、①と②をくり返す。
④一字読解をする。答えだけ書かせ、正解なら○をつけさせていく。
 1)「このお話の題名は、何ですか。」(あの坂をのぼれば)
 2)「作者は、誰ですか。」(杉みき子)
 3)「主人公は、誰ですか。」(少年)
 4)「どうして主人公なのですか。」(変化するから。他)
 5)「主人公以外に出てくる生き物は何ですか。」(海鳥)
 6)「主人公の目的は何ですか。」(海を見ること)
 7)「それが分かる文に線を引きなさい。」(海が見たい)
 8)「坂はいくつありますか。」(分からない。でも4つ以上)
 9)「少年があきらめかけたところに線を引きなさい。」
 10)「このお話は何が言いたいのですか。」(あきらめてはいけない、他)
⑤一文交代読み。

 一文交代読みの途中でチャイムがなって、終了しました。一応、全員が一文は読みました。まだ、スラスラ読めない子もいました。もっともっと音読させないといけません。
 思いつきの発問ばかりです。
 今思いついたのですが、「坂」や「海」を別の言葉に置き換えさせればよかった、ということです。
「坂」を置き換えるなら、「人生における障害・苦難」ということになりそうです。「海」は「人生の目的・夢」です。
 では「海鳥」は、何に置き換えられるのでしょうか。
 あえていえば、「希望」かもしれません。
「人生に苦難や障害はつきものだけど、希望を忘れず、努力し続ければ、夢や目 的をかなえることができる。」
 こう表現することができます。
 今こうして文にすることで、思いつきよりも深い教材研究ができました。
 授業する前に、書いてみるという作業を取り入れていく必要があるようです。
 明日は、3年の理科と5年の道徳の示範授業をします。
 理科はある程度の構想は立っていますが、道徳は副読本の教材を見てから考えます。書くという作業を朝の内にやってしまおうと思っています。

(2007.4.16)