作品全体の比喩

 6年国語「あの坂をのぼれば」のクライマックスの授業展開です。

① 題名から12ページの2行目まで、立って一人読み。(約2ページ分)
② ○交代読み。「あの坂をのぼれば、海が見える。」は全員。
③「長い長い山道を少年は何にたとえていますか。」(波)
④ 板書:波のような山道 比ゆ
⑤ P.12-L.3からP.13-L.11まで連れ読み、一人読み、○交代読み。
⑥「比喩の表現に線を引きなさい。」
⑦板書:磁石が北を指すような(   )「( )に何が入りますか。」(少年の思い)
⑧「少年は何を思っているのですか。」(海が見たい)
⑨「なぜ、少年は海が見たかったのですか。」(自由に発言させる)
⑩ 板書:はうような(   )「( )に何が入りますか。」(のぼりかた)
⑪ 板書:うめくような(   )「( )に何が入りますか。」(思い)
⑫「そう思ったとありますが、少年は何を思ったのですか。」(もう、やめよう。)
⑬ 板書 坂~~~海 「このお話自体が大きな比喩になっています。」
⑭「坂は何をたとえていますか。」(困難・苦難・障害)
⑮「海は何をたとえていますか。」(夢・目標・成功)
⑯「あきらめて帰ろうと思った少年はある生き物に出会います。何ですか。」(海鳥)
⑰「海鳥は何をたとえていますか。」(希望)
⑱ 海鳥が出てくる最後の場面を全員で音読。
⑲「お話の感想と自分のことをからめて書きなさい。」

 授業をしてみて、子どもにとっては、難しかった、という感じを受けました。

・僕は、主人公の少年をすごいとおもった。僕ならと中であきらめて帰るのに少年は、海鳥を見ただけで海を見る事をあきらめず海に行く事を決意した。僕もそういう人間になりたい。(奥原)
・少年はなん回も山を登っているのに一回は帰ろうとしたけれど、まぁ海鳥のこともあって最後まであきらめずにがんばったのでできたことで、あきらめないということの大切さがあらためてわかった。ぼくも、と中であきらめそうになってもがんばってやりきりた。(でも家族はしんぱいしないのか。) (石田)
・少年は、一度、やめようといったが、海鳥が来て、まだ可能せいは、あると思ったのでしょう。私は、少年のように、一度やめようと思ったときがあります。でも私は、少年のように立ちあがろうとしませんでした。だから、私も少年のように、立ちあがって強くなりたいです。(神谷)
・「あの坂をのぼれば海が見える。」ととなえながら歩く少年のように、苦しい事があっても、今がんばればきっと夢はかなえられる。としんじていたいと思った。そして私ならすぐ坂をのぼる事をやめてしまうけれど、ずっとあきらめずのぼる少年はすごい。きっとこのあと海につけたんだろうと思った。(船倉)

(2007.4.24)