給食の食器を片付けに行く時のことです。牛乳当番に当たっている男子の一人が、「一人で運ぶわ。」と言ったのです。
これは、即座に却下します。
「片付ければいい訳じゃありません。助け合って片付けることが大切なんです。」
結果だけ見れば、同じです。でも、教育は過程を大事にするのです。
私が立てた学級目標は、「助け合いながら前向きに努力し続けるクラス」です。
だからこそ、即座に一人で運ぶ、という子に切り返すことができたのです。
そのことは、他のことにも一貫して主張していきます。
例えば、会社活動です。
やりたい活動を出るだけ出させます。でも、
「2人以上いたら会社は成立です。1人では会社と言いません。」
掛け持ちも認めながら、1人しか希望のない会社は成立させません。これも、助け合う活動にならないからです。
だからといって、何もかも2人以上でさせる訳ではありません。
授業では、凛々しい個別化をして、自分一人の頭で考えさせます。また、係は一人で担当させているものもあります。
個としての力も鍛えつつ、助け合う心も育てていきたいのです。
(2008.4.17)