その詩に込められたもの

 5年国語の教科書上(光村)のとびら詩は「銀河」です。
 子どもたちに、「銀河」と「乳の道」では、どっちがいい名前だと思うかを聞けば、大方が「銀河」を選ぶでしょう。
「銀河」の方がなんだかかっこいいし、「乳の道」はお乳を想像してしまい、子どもには選びにくいかもしれません。
 でも、作者(話者)は、どっちもいい名前だと、思っています。作者の言いたいこと(主題)を探らせると、面白い意見が出て来そうです。
 また作者以外に、この本を作った人の意図も想像すると面白そうです。5年生国語の上巻、最初の教材として、この詩をなぜ採用したのでしょうか。
 星を5年生の子どもたちに例えているのでしょう。たとえ、ぶつかり合っても、光り輝いてほしい、と。そこに、河よりも道であることの方が、これからの道を自分たちでかがやきながら進んでいけ、というメッセージが込められます。

(2009.4.5)