子どもの意見と教師の知識

 弥生時代の米作りの絵を見て、分かったこと・気がついたこと・思ったことを5つ書かせてノートを持ってこさせました。①~⑤まで番号を打たせているので、「3番、書いて。」と指定しやすいのです。
 番号を指定しながら、その意見をどう活かすかを瞬時に考えています。

・みんなスカートみたいのをはいて、はんそで。→貫頭衣を教える。
・わらの家もあるし、木の家もある。→家を造る技術が発展したんだね。
・田植機を使っていない。→だから、この時代の農作業は重労働でした。
・家を建てている人がいる。→仕事が分業されているのです。
・大勢の人で作っている。→米作りは一人ではできないのです。
・川から水を引いている。→へたに川から水を引くと洪水になる。
・米作りは、機械がなかった時代なので手さ業。→男の仕事でした。
・田うえをしている。→米作りが伝わったんだね。
・田舎っていうのがわかる。→今なら田舎でもこの時は一番発展してる所。
・1800年前の時代にスコップがある。→くわで木製ですね。
・みんなで田植えしている。→協力しないとできないのです。
・高いそう庫に何か入れてる。→なぜ高くしてるんだろう?

 自分の知識を子どもの意見に合わせて言えるのが楽しいです。

(2010.4.16)