学習参観の日、そうじが終わり、5時間目開始まであと数分というところで、神話「岩戸隠れ」のプリントを配り、私が読みました。授業の途中で配ろうと思っていたのですが、わずかな時間があったので、伏線として先に配って読んでおこうと思ったからです。
途中でチャイムがなり、その後は、名文音読で偶成と日本書紀の一部を読ませました。多くの子が、見ないでも読めるようになっています。
社会のノートを開かせ、半分に折らせました。
「邪馬台国と大和朝廷のちがいと似ているところを見つけます。」
半分に折った左側に「ちがい」と書かせ、右側に「似ているところ」と書かせました。
「邪馬台国と大和朝廷をわざわざ書くのは大変だから、どうしたらいいかな。」
ここで、どちらも最初のひらがな2文字が同じ事に気付かせようと意図しています。最終的に私の方から、邪馬台国をA、大和朝廷をBと記すことにしました。
今思えば、邪、大としてもよかったのかもしれません。
「邪馬台国と大和朝廷のちがいと似ているところをあわせて、5個書いたら持っ てきなさい。」
以下に、板書されたものを紹介します。
【邪馬台国と大和朝廷のちがい】
・卑弥呼はまじないで治めた。Bは、まじないで治めていない。
・弥生時代と古墳時代
・争いがあるない。
・大和朝廷は、大王を中心に結びついている。
・Aは女王卑弥呼でBは男の王大王(天皇)
・Aは国を30ほど従えているけど、Bはほぼ日本を統一している。
・邪馬台国は女王やけど、大和朝廷は王様。
・Aの卑弥呼はうらないで国を治めた人、Bの大王は天皇。
・Aは神のおつげで、Bは武力のちがい。
・統一している国の数のちがい。
【邪馬台国と大和朝廷の似ているところ】
・Aの時もBの時も中国と関係をむすんでいる。
・古墳にもさくみたいなのがあって、邪馬台国の村や国にもさくやほりがある。
・AとBどっちも奈良のあたりにある。
・えらい人を中心に、国をつくっている。
23人中、黒板に書けたのが14人。前日に、邪馬台国と大和朝廷について、それぞれ調べてノートに書かせていても、この状態です。板書していない子も立って1つは発表できましたから、子どもは精一杯がんばったのです。
大和朝廷について、もっと私が教えるべきでした。
(2010.4.30)