残心

 今年度の学級通信名を決めました。「残心」です。
 ブレイクスルーは、今ひとつ、自分の心境にぴったりしてなかったからです。

【残心】
①心をあとに残すこと。心残り。未練。
②武芸で、一つの動作を終えたあとでも緊張を持続する心構えをいう語。剣道で、打ち込んだあと相手の反撃に備える心の構え。弓道で、矢を射たあとの反応を見きわめる心の構え。(『大辞泉』2008小学館)

 ①の意味だと「未練」になります。当然②の心構えです。
 学校での事例に当てはめてみます。
 例えば、給食の食器を直す時に、投げて直すようでは困ります。食べ物を育ててくれたことへの感謝や作ってくれた人への感謝、食べ物そのものへの感謝の心を込めるとすれば、投げて直すようなぞんざいな態度はとれません。音を立てずにそっと心を残すように食器を直すことがマナーでもあるのです。
 自分の行為に、自分の心を残していく。
 いろいろな行為に、自分の心を刻みながら生きることが、今を精一杯生きていることにもつながると思います。
 心残りを未練といえば、マイナス的な思えますが、心を残す=心を刻む、とすれば、プラス的な意味あいがうまれそうです。

(2011.4.6)