向山先生の「日本語の音」の授業を3日目ぐらいに追試します。
『国語の授業が楽しくなる』(1986.2明治図書)から発問・指示をピックアップし、その答えを考えて書いていきます。
①指示「あいうえおという50音図をノートに正しく書きなさい」
あいうえお かきくけこ さしすせそ たちつてと なにぬねの
はひふへほ まみむめも やゐゆゑよ らりるれろ わをん
②発問「50音というのは、音が50あることですね。本当に50あるかどうか数えなさい」
48音しかない。昔は、「やいゆえよ わゐうゑを」として50。「いうえ」は重複しているので、実際は47音。「ん」は50音に入れない。
③発問「50ではないのに、どうして50音と言うのだと思いますか」
48音より50音の方が語呂がいいから。昔は、50音あったのかも。
④指示「日本語の音は、いくつぐらいあると思いますか。ノートに書きなさい」
がぎぐげご ざじずぜぞ だぢづでど ばびぶべぼ ぱぴぷぺぽ
きゃきゅきょ しゃしゅしょ ひゃひゅひょ みゃみゅみょ
ぎゃぎゅぎょ じゃじゅじょ びゃびゅびょ ぴゃぴゅぴょ
47音+65音=112音
追加で調べてみると、
ちゃちゅちょ にゃにゅにょ りゃりゅりょ しぇ ちぇ てゅ じぇ でゅ
ふぁ ふぃ ふぇ ふぉ「う゛ぁ」「う゛ぃ」「う゛ぇ」「う゛ぉ」
うぃ うぇ うぉ てぃ でぃ
とぅ どぅ つぁ つぇ きぇ ひぇ ぎぇ
112音+34音=146音
多い。奥が深い。
⑤発問「日本語は125音あると言われています。どのように数えたのでしょう」
⑥指示「日本語は、これらの音でできています。では、キャ、キュ、キョのつく日本語を3つノートに書きなさい」
(続けて、シャシュショなど)
【キャ】キャベツ・脚立・客間 【キュ】救急車・九官鳥・キュウリ
【キョ】教育・今日・廃墟 【シャ】写真・記者・汽車
【シュ】集会・就寝・朱色 【ショ】初心・教科書・食器
⑦指示「ヒャ、ヒュ、ヒョのつく日本語(﹆﹆﹆)を3つノートに書きなさい」
【ヒャ】百科事典 【ヒュ】日向・ひゅうひゅう・ひゅっと
【ヒョ】瓢箪・氷河・表紙 ヒャは、百系しかありません。
⑧指示「ミャ、ミュ、ミョのつく日本語(﹆﹆﹆)を3つノートに書きなさい」
【ミャ】脈・みゃあ 【ミュ】
【ミョ】ミョウガ・名字・明朝
これは、国語ノートを家に持って帰らせて、家族一緒に考えてもらいたいです。
(2011.4.10)