学習参観が4月28日(木)にあります。
名文音読をしてから、谷先生の「田子の浦に」の授業を追試します。
1)五色百人一首のB札をする。(4/11から毎日やっている。)
2)「雪ふれば木毎に花ぞ咲きにけるいづれを梅とわきて折らまし」を提示。
3)範読後、連れ読み。1人読み。
4)「この歌の中に、言葉遊びが隠れています。見つけたら、その言葉に線引いて持 ってきましょう。」
5)正解を提示。「木+毎=梅」を板書。
6)「みなさんが先ほどした百人一首の中にも、言葉遊びの歌があります。見つけてごらんなさい。」
(ヒントとして、漢字で書かれた百人一首表も用意。)
7)正解を提示。「山+風=嵐」(むべ山かぜをあらしといふらむ)
8)「このように、昔の人は一字一字にこだわって歌を作ったのです。」
9)百人一首の中の「田子の浦に~」の句を出させる。(プリント配布)
10)「「田子の浦に~」の「に」に○をつけます。」
11)「田子のうらにのにを一文字かえるとどうなるでしょうか。」
12)例示紹介。一人指名。
13)一字かえて、どんな情景になっていくかをどんどん言わせていく。
14)「山部赤人さんの最初に書いた歌は、みなさんの出された中にありません。」
15)発表の後、「田子の浦ゆ」を紹介。「どんな意味だと思いますか。」
16)「富士山は見えているのですか、見えていないのですか。」
17)見えている・見えていないで、討論。
「雪ふれば 木毎に花ぞ 咲きにける いづれを梅と わきて折らまし」の意味は、「枝ごとに雪の花が咲くので、梅の花と見分けがつかない。どれを梅の花と区別して、折ったらいいのか」と詠っている歌です。この歌は、紀友則(845~907)の作です。
「田子の浦に うち出でてみれば 白妙の 富士の高嶺に 雪は降りつつ」の意味は、「田子の浦に出て見渡せば、真っ白な富士の峰に雪が降り続いている」というものです。作者は、山部赤人(不詳~736)です。この歌の原歌は「田子の浦ゆ うち出でてみれば 真白にぞ 富士の高嶺に 雪は降りける」です。
この授業のポイントは、「田子の浦に」の「に」の代わりにどんな文字を入れるかです。予想外の文字を入れる方が、笑いがうまえるわけです。
例えば、「田子の浦が うち出でてみれば~」で、田子の浦がお相撲さんの名前に変わります。「田子の浦あ」にすれば、田子の浦に出て来て、あっと思ったという意味に変わったりします。
ここで、日本語の音を学習したことがいきてくると思ってます。
「田子の浦きゃ」とか出ることを今から期待しているのです。
(2011.4.17)
「田子の浦にうち出でてみれば白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ」
↓「に」を別の一字に変えると、どんなイメージになるか考えます。
【あ】田子の浦に来たら、「あっ」とびっくりした。
【う】田子の浦で、撃たれて、「うっ」となった。
【か】ここはどこかな「田子の浦か?」
【さ】かっこつけ
【と】田子の浦という名のお相撲さんと一緒に。
【ね】田子の浦でね。
【は】田子の浦は。やっぱりお相撲さん。
【ひ】お日様がうち出でてくる。
【へ】田子の浦へ出てくる。
【め】田子の浦め、と怒っている。
【も】田子の浦も一緒に。やっぱりお相撲さん。
【よ】呼びかけている。
【が】田子の浦が出てくる。お相撲さん。
【ご】碁を打ち出でてみる。。
こじつければ、あらゆるひらがな1文字を使えそうです。
(2011.4.26)