根を張って吸収せよ

 今年度出す学級通信のタイトルは「アブソーブ」です。
「吸収する」という意味です。
 子どもたちに、いろんなことを吸収していってほしいというのもありますが、私自身が新たなことを吸収していこうという決意も込めています。
 植物が水を吸収するためには、根を張ります。根を長く深く張って水を吸収する姿は、人が好奇心を持って、いろいろなことに手を出し、それを身につけていく姿に似ています。
 植物は、根を張ることで、幹がしっかりと支えられます。人も、テストだけでは計れないいろんなことを吸収することで、ちょっとやそっとでは動揺しない、しっかりとした人になっていけるのです。
 相田みつをの詩に、「花を支える枝 枝を支える幹 幹を支える根 根は見えねえんだなあ」があります。根が全てを支える根幹になっています。
 人間にとって、幹が健康な身体なら、枝は技です。どんな技ができるようになるかで、その人が花開いていくのでしょう。
 ただ、その花も、見えないところである根が短く浅ければ、すぐに散って枯れてしますのです。
 見えない部分でどれだけがんばれるかが、大切になってきます。

(2013.4.7)