人のためにできる小さなこと

 朝、1年生を祝う会がありました。
 私は放送担当だったので、上の方から子どもたちの様子を見ていました。
 教室に入って、まずは子どもたちをほめました。
「聞く姿勢がとてもよかったです。A先生に1年生の見本になる姿勢にして、と言われた時にサッと全員がいい姿勢になっていました。すばらしかったです。」
 普通は、マイナスのあとにプラスを言う方がいいのですが、今回は、プラスのあとにマイナスのことを言いました。マイナスをプラスに転化させるためです。
「でも、残念なことが1つありました。何か分かりますか。」
 しゃべってたことや、ちゃんと見てなかったことなどが出されました。
「それもあるけど、もっと残念なことがあったのです。」
 結局、子どもからはそれが出ませんでした。それほど意識していなかったのでしょう。
「それは、拍手です。」
「拍手は自分のためでなく、人のためにします。人のためにできる一番小さなことが拍手です。拍手もできない人は、人のために何かができたりはしません。」
 そして、拍手の練習をしました。全員・半分・列・1人1人。
 素直な子どもたちです。しっかり拍手をしてくれました。

(2013.4.11)