自尊感情・自己肯定感・他

 今年度の研究テーマは、以下のようになりそうです。

自尊感情を高める指導法の工夫(道徳科・人権教育を中心として)

 自尊感情、自己肯定感、セルフエスティームなど、いろんな言い方があるので、それぞれの意味を調べてみます。

【自尊感情】
自分には価値があり尊敬されるべき人間であると思える感情のこと。アメリカの心理学者ジェームスによれば、自己概念に対する自己評価の感情であり、自尊感情の高低は「達成度/本人の願望」という式(つまり本人の願ったものがどの程度うまくいくか)によって決まってくるという。 学習行動においては、自尊感情が高い人は困難に出会っても粘り強く努力するが、自尊感情が低い人はすぐにあきらめてしまう傾向がある。 また対人関係においては、自尊感情の高い人は、他人からの賞賛や批判にさほど左右されず感情が安定しているが、自尊感情の低い人は、ほめられるとその相手が良い人に思え、けなされると悪い人に思えるようなところがあり、感情的にも不安定な傾向がある、とされる。(コトバンクより)

 自尊感情の低い人には、正しい批判であっても、悪くとられやすいということでしょう。教師の指導を通りやすくするためにも、子どもたちの自尊感情は高めていく必要がありそうです。

【自己肯定感】
「自分は大切な存在だ」「自分はかけがえのない存在だ」と思える心の状態。
幼少期の生活・教育環境によって大きく左右されると考えられており、教育上の重要な要素だと考えられている。
•自己肯定感が高い:心の受容が大きく、少々のことではめげない。意欲的に人間関係を築くことができる。
•自己肯定感が低い:自信喪失、委縮。自己否定的。(はてなキーワードより)

 意欲的に人間関係を築けるために、自己肯定感をあげるべきということでしょう。人間関係でうまくいかなかったことにより、自己肯定感を下げてしまう人もいそうな気がします。

【セルフエスティーム】
“自分としても誇りに思い、他者からも充分に認められるであろうという自負心・自尊心”
セルフエスティーム研究の第一人者ウィル・シュッツ博士は、こう定義しています。
要するに、自分を大事に、大切に思う気持ちが「セルフエスティーム」なのです。
http://self-esteem.seesaa.net/より

 自尊感情・自己肯定感・セルフエスティーム、それぞれを調べても、それほど大きな意味の差はないようです。
 一番最初に誰がどこで使い出しかまで調べるといいのかもしれません。

(2013.4.28)