ほめてはいけないときもある

『プレジデントFamily 2014.4』に、勉強意欲について、次のようなタイトルの記事が載っていました。
「「100点取れて、エライね!」がダメな理由」
 その子が勉強を楽しいと思って取り組んでいるときに、ほめると逆効果になるというのです。

 子供のやる気にとっても、「褒める」ことは確かに大切です。
 たとえば小学校低学年の九九を覚えるような段階では、「親が褒めてくれる」から勉強を頑張り、結果も出ます。これが高学年になると、心理的には発達し自我が芽生え、将来の夢もできる。「医者になるため」「○○中学に合格するため」「○○クンに負けたくない」などと、目標のために努力するようになるのです。
 親は、褒めてやる気にさせるステージから、興味や目標のために自分で努力するステージに、スムーズに移行させることが大切です。

 目標のために努力している子をほめる必要はないわけです。
 ほめられるからがんばるのはわるいことではないけれど、それは他人の意思に左右されているともいえます。自分のかなえたい目標のためにがんばることは、それは自分の意思であり、自分がコントロールしていることです。
 そのちがいが、こちらの対応のちがいにもつながっていくのでしょうね。

(2014.4.8)