文章ではなくマンガで伝えること

 赤坂真二著・つちやままなみマンガ『マンガでわかる「気になる子」のいるクラスがまとまる方法』(2015.3学陽書房)は、マンガと解説で構成された本です。
 文章とマンガを比べてみます。
 伝えたいことを詳細に伝えるのには、文章が適しています。10ページもあれば、ぎっしりと伝えたいことを詰め込むことができます。
一方、マンガは絵とセリフで構成されます。1コマにそんなに情報は詰め込めません。でも、文章とちがって、パッと見て分かります。また、絵があるので、語られていることがイメージしやすいです。
 実際、伝えたい大事なことは、要約すると短いのです。

 問題行動を起こす子に注目すればするほど、問題行動が増え、学級が落ち着かなくなっていく。問題行動は無視し、授業を優先することで、問題行動も減り、学級も落ち着いてくる。(荒井まとめ) 

  ただ、上記の字面だけ読んでいても、納得し、真似してみようとまでは、思えないのです。自分の中に落ちてくるには、詳しい解説や具体的な事例が必要になってくるのです。
 腑に落ちるようにするために、マンガで伝えることは、いい手なのです。
 サッと読めるところもいいのですが。

(2015.6.8)