基本的人権と民主主義指数

 明治図書オンラインの教育記事データベースで、「基本的人権」をキーワード検索して、次の記事を見つけました。

新地比呂志「小学6年/民主国家→決め発問&面白ネタ一覧」『社会科教育2014年4月号』

「基本的人権」という言葉は、次の文章の中から出て来ます。

「民主主義」の解釈が、人によって、あるいは国家によって、異なっている。国家で考えると、基本的人権が保障されていない国家も国名に「民主」を冠している国家も存在する。またどの程度まで基本的人権を保障していたら「民主国家」と呼べるのかという問題にも突き当たる。

 民主国家であるかどうかは、基本的人権がいかに保障されているかに関わってくるわけです。
 ここで、新地氏が紹介しているのが、「民主主義指数」です。(イギリスのエコノミスト・インテリジェンス・ユニットが評価している。)
 この記事は2010年度版の「民主主義指数」を紹介しているので、ネットで調べた2014年度版を私の方で紹介します。
 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は最下位の167位です。(調査国167ヵ国)
 さあ、1位はどこでしょう。そして、日本は何位でしょうか。
 北欧あたりが順位が高いことは、だいたい予想がつきます。

1)ノルウェー      2)スウェーデン      3)アイスランド
4)ニュージーランド   5)デンマーク       6)スイス
7)カナダ        8)フィンランド      9)オーストラリア
10)オランダ      11)ルクセンブルク     12)アイルランド
13)ドイツ       14)オーストリア      15)マルタ
16)グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国  17)モーリシャス    
17)ウルグアイ     19)アメリカ合衆国     20)日本

 1位はノルウェーでした。日本は20位です。
 1位のノルウェーは、王国です。(ハラルド5世国王)
 徴兵制があります。消費税は、食料品が15%、基本的な物(服・お酒・輸入品など)は25%、交通費やホテルなどは8%です。
 大学までの学費は国負担。医療費も一定額以上は国負担。失業保険や年金などの保証は充実しているそうです。
 ところで、民主主義の評価する基準は、次の5つだそうです。(新地氏記事)

①選挙手続きと多元主義  ②政府の機能  ③政治への参加  ④政治文化  ⑤市民の自由

 日本は「政治への参加」の値が低いそうです。
 投票率の低さを見れば、よく分かります。18歳から選挙できるよう法律が変わったので、民主主義指数の順位もアップするかもしれませんね。

(2015.7.23)