木をよく燃やすには

 6年理科「ものが燃えるとき」での最初の拡散的発問は、次のものです。
「木をよく燃やすには、どうしたらいいか」
 ノートに写させました。
「1,2,3と番号を書いて、3つ書いたら持ってきなさい。」
 子どものノートを見て、私の方で番号を言い、書くものを指定します。
 あるクラスでは、次のようなものが黒板に書かれました。

・葉のついた木を燃やす。
・火の温度をあげる。
・木炭を使う。
・木は重ねておかず間をつくる。
・火をたす。
・ガソリンを燃やして燃やす。
・油をぬる。
・ブタンガスを使う。
・かぜがこないようなにかまわりにおく。
・火をいっぱい木につける。
・木をかわかして燃やす。
・火をつけてうちわであおぐ。
・紙をさきに火をつけてからやる。
・新聞紙に火をつけて、かくさんさせる。

 板書のものを読ませてる途中で、次のことを話しました。
「今聞いてない人は、学校に来る資格がありません。自分では思いつかないこと を発表してくれてるんですから、しっかり聞くんですよ。」
 4月だからこそ、こういう趣旨を常に語っていく必要があります。
 板書を全て読ませた後、黒板に書いていない子を立たせました。
「1つ発表します。出てないのがあればそれを言います。なければ同じのでも構 いません。」
 最初の授業ですから、全員発表をさせます。
 その後に、まだある人も発表させます。
 出された意見に対する質問・意見を子どもたちから聞きます。
 ガソリンに火をつけるのは、とても危険なので、そのことを詳しく話す。教室にガソリンをまけば、ガソリンはすぐに気化し、ちょっとの発火で大爆発を起こします。とても危険なものなのです。
 この後、3つ空き缶を使った教科書の実験をするのです。

(2006.4.26)

 6年初めての理科を象徴するような「今日学んだこと」をピックアップします。

・今日は、6年はじめての理科の時間でした。ブタンガスという液体を試験管の中に入れて火をつけると火がつきました。さらに、その下をさわると火が強くなりました。理由はブタンガスは-13℃で気体になるという性質があるからです。つくえでブタンガスをまいて、火をつけると、一しゅんだけすごく火がつきました。おもしろかった。今年もよろしくおねがいします。(時吉)
・今日は火を使う実験をしました。上の方に火がついているのにブタンガスは冷たいことがわかった。少しさわった時ものすごく冷たかったからびっくりしました。それから机の上にブタンガスを流して火をつけても燃えずにすぐきえたからとってもびっくりしました。あとまた理科の先生が変わらずあらい先生と理科が出来るからよかったです!!次の実験が楽しみです。(立石)
・今日まなんだことは、ブタンガスをいれて、ふたをして、火をつけると、どうなるかを実験しました。(中略:荒井)
 先生が、もし、あらい先生じゃなきゃ、この実験は、できなかったよと言われたので、あらい先生でよかったです。(大石)

 時吉くんは一年間の決意を、立石さんと大石さんは私が理科の先生でいることの嬉しさを、表現しています。 ありがたいことです。

(2006.4.27)