陰徳の授業を作ってみます。第1プランです。
1)(山の画像を提示)人はなぜ山を登るのでしょうか。(マルチ発問)
2)野口健氏は、ゴミを拾うために山を登ることを紹介。
3)(富士山の画像を提示)世界遺産となった富士山はどんな価値が認められたのか。
4)信仰の対象となる富士山を近くから見てみましょう。(ゴミのある画像を提示。)
5)感想をどうぞ。
6)人はなぜゴミを捨てるのでしょうか。(マルチ発問)
7)バラバラにぬがれたトイレのスリッパの画像を提示。
8)インターネットの掲示板に書かれた罵詈雑言の画像を提示。
9)3つの画像に共通するものは何でしょうか。
10)見えないところで悪いことをするの反対は何ですか。
11)津波で流された金庫が、いくつも届けられたニュースの映像を流す。
12)タイガーマスクを名乗っての寄付のニュースを紹介。
13)試合に勝つために陰徳をしているサッカー選手の話を紹介。
14)「陰徳あれば陽報あり」ということわざの紹介。
15)誰も見ていないときの行動は、あなたが決めるしかありません。
陰悪から陰徳へとつなげていく授業構成になっています。
富士山が世界遺産として認められた理由は、次のパンフレットに載っています。
昔の日本人にとって富士山は、噴火を繰り返す恐ろしい山でもありました。そのため人々は富士山を神が宿る山として恐れ、特別な思いを持ってきました。
また、富士山は、雄大で美しい姿から、詩や歌に詠まれたり、絵画に描かれるなど、様々な創作活動の題材となってきました。
このように、人と自然が、信仰や芸術を通して共に生きていく姿は、富士山がもたらす大きな特徴の一つです。この価値が世界に認められ、富士山は世界遺産(文化遺産)となったのです。 ~世界遺産「富士山」パンフレットより~
信仰の対象である富士山にゴミを捨てる日本人がいることを知れば、外国の人が日本人を軽蔑してもしかたないでしょう。
野口健氏は、ずいぶん昔から、富士山のゴミ拾い活動を続け、その活動を広げています。ゴミを拾いに行く人たちもいるのです。
でも、それは陽徳です。
陽徳の行為は、重要です。いいことを多くの人に伝えて、陽徳する人を増やすこともできます。
ただ、かげでゴミを捨てるような人が少しでも減っていかなくては、いつまでたっても、同じようなことが起こるのです。
さらに、陰徳を積む人が増えていけば、世の中はもっと快適で過ごしやすくなるでしょう。そんな社会に住みたいものです。
(2015.8.6)