話者の視点で一点突破

 一点突破での講座「突破すべき一点を見つける授業の組み立て方」で、国語は話者の視点を扱おうと思います。

1)宮入黎子の詩「から」で、話者について扱う。
2)黒田三郎の「紙風船」で、話者の目玉と紙風船を描かせて、検討させる。
3)ごんぎつねの「かけよってきました」の謎を扱う。

 講座時間は45分間しかないので、上記3つの約20分ぐらいでしょう。
「から」の詩は、教師を始めた頃によく使っていた詩です。
 授業するときは、作者名を隠します。
 改めて読むと、ぬいだからと今のからが対比されています。いい詩です。

(2015.8.11)

 詩「から」の追加発問です。夏休み明けにあいそうです。

1)詩の中に、「から」という言葉は、いくつ出てきますか。(6つ)
2)題名の「から」を①として、前の行の「から」が番号をつけなさい。
3)6つの「から」を分類しなさい。(①と⑤と⑥、②と③、④)
4)なぜ、そのように分類したか理由を書きなさい。
(①と⑤と⑥…一般的なから、②と③…ぬぐ前のから、④…ぬいだ後のから)
5)ぬぐ前のからとぬいだ後のからを対比しなさい。
   ぬぐ前のから    ぬいだ後のから
     赤い         白い
    じょうぶ       やわらかい
    着なれた        新品
 田んぼのどろがしみている   きれい
6)「からをぬぐ」ことを漢字2文字で何と言いますか。(脱皮)
7)「からをぬぐ=脱皮」は、この詩で何を象徴していますか。漢字2文字で応えなさい。(成長、変化、進化、変容など)
8)象徴している言葉を使って、この詩の主題を書きなさい。
(人はこれまでの自分を捨てることで成長する。)

(2015.8.12)