田口信教さんの陰徳

 右の写真は、田口信教さんです。

田口信教 1972年ミュンヘンの100m平泳ぎに世界新で優勝し、水泳界16年ぶりの金メダリストに。また、200mで銅メダル。

 田口さんが次のようなことを言っています。「オリンピックのファイナリストになれば誰が金メダルになってもおかしくはない。実力の差はない。しかし、金メダルになる人間はいつも金メダルになる。実力差がないのに不思議とこうなる。実力以外の何かがそうさせるとしか考えられない。」
「実力意外の何か」とは、何でしょうか。
 それは「運」だと、田口さんは考えました。そして、その運を手に入れるために「人に知られないように善い行いをする」ことだと考えて実行したのです。
 まさに「陰徳あれば陽報あり」の結果となったわけです。
 科学的根拠はどこにもありません。
 ただ、スポーツはメンタル面によって、結果が大きく左右されます。陰徳をしてきた田口さんは、メンタル面によい影響を与え、そのことによって、実力以上の力を出せたのかもしれません。

(2015.8.21)