「見えない学力」は添え木

 福山憲市『20代からの教師修業の極意~「出会いと挑戦」で教師人生が大きく変わる』(2014.10明治図書)で、1冊の本との出会いが書かれていました。
 その本とは、岸本裕史氏の『見える学力、見えない学力』です。

 子ども達には、いろんな可能性を持っていることを分かっていながら、「見えない学力」に目をつぶっていた自分がいたことに気が付きました。
 自分の頭は固すぎる!

 この後、福山氏は、「見えない学力」を引き出すための実践を書かれています。

 この本を機会に、例えば次のような「場」をすぐに実線しました。
 ●折り紙コンテスト
 ルールは簡単です。何種類の折り紙作品を作ることが出来るかというものです。期間は一ヶ月。こういう「場」を設定してみたのです。
 そうすると、朝学前の時間や雨の日の休み時間などに、家から持って来た本を見ながら、一生懸命に作っているのです。途中、本の説明が分からない時には、友達に聞いたり教師に尋ねてきたりするようにもなりました。

 この後、あやとり・けん玉・ことわざ・詩の覚え・お手玉などのコンテストをやったそうです。「「見えない学力」は「見える学力」の添え木だ」と福山氏は感じたのでした。

(2015.8.27)