高学年の発言数の少なさを類推してみます。
1)周り(クラスメート)を意識してしまう。(自分を守るため。)
2)正解を言える自信がない。
3)発問が分からない。理解できない。
4)何を聞かれているかが分からない。
5)当ててもらえないことが嫌だから、あえて挙手しない。
6)やる気がない。面倒くさい。
7)発言する必要性を感じない。
1~3については、多様な答えが出るマルチ発問が有効です。
1,2の心理的側面については、まちがいが許容される学級を築いていく必要があります。そのためには、授業の中で、頭のいいと思われる子がまちがえ、逆と思われている子が正解する場面を作るといいのでしょう。そこにセレクト発問は有効であることがあります。
4,5については、教師の発問の仕方で改善できます。短い言葉で同じ発問をくり返すことや、ノートに書かせてから列指名するなどです。
6,7については、ある程度、発言することに強制力を持たせることです。列指名以外にも、「発言しない人は意見をノート1ページ書いて」もらうとかです。
(2015.9.8)