今晩、国語サークルのはらうたで、新実南吉の「あめ玉」を検討します。
改めて、読み直して気づいたことを書きます。
1つしかないあめ玉を自分にちょうだいと2人の子どもたちがせがみます。
いねむりをしていたはずのさむらいは、ぱっちり目を開けて、子どもたちがせがむのを見ていました。
お母さんはおどろきました。いねむりをじゃまされたので、このおさむらいはおこっているにちがいない、と思いました。
この後、さむらいは立ち上がって、刀をぬくので、お母さんは子どもたちがきられると思ってしまうのです。
封建時代であれば、切り捨て御免もあったので、お母さんがそう思うのは無理もないのです。
ただ、作品の主題を考えれば、「人に対する思い込みはやめたほうがいい」というものでしょう。
これが光村図書5年の最初の物語教材ですから、「友だちのことをこういう人だと決めつけないで違ういい面を見つめましょう」という意図があるのでしょう。
4年で新実南吉の「ごんぎつね」を学んできた子どもたちですから、その作品として対比して検討させる方が、5年生らしい授業とはなるでしょうね。
(2015.9.18)