福山憲市『学級づくり“仕掛け”の極意~成功に導くキラー視点48』(2014.4明治図書)に、ラダー効果(上位の目的を示すことで、やっていることを意味づける方法)の例を挙げています。
石積みをしている職人さんがいたとします。何をしているのですかと尋ねた時、4通りの声が返ってきました。
A……石を積んでいる
B……壁を作っている
C……協会を作っている
D……人の心を癒す空間を造っている
どの職人さんの目が輝いていたか、分かると思います。当然、Dです。やっていることに、強き意味を感じているからです。
Aは、行為そのものにしか、目がいっていないのです。
百マス計算をする(A)場合でも、単に計算スピードを速める(B)ためと考えるよりも、脳の処理能力を高めている(C)や、人生をよりよく生きるための脳を鍛えている(D)と考えた方が、やる気が高まるというものです。
あんまり、大げさに言い過ぎると、針小棒大だと言われるかもしれませんが。
何より、物事を行為だけで見ないことが大切なのです。
(2015.9.21)