自分のための理由になってしまう

 名古屋で陰徳の授業をしたとき、「人はなぜ山に登るか」で、12人に白板に書いてもらいました。

1)達成感を得たいから(松尾)
2)自分の悩みなんて、「ちっぽけだなぁ」と思いたい(河村)
3)自然の偉大さを実感する為(右高)
4)体力をたしかめたいから(小川け)
5)高いところへ行きたいから(山口)
6)きれいな空気をすいたいから。(中村)
7)自然が気もちいいから。(宝池)     
8)挑戦をしたいから(小川む)
9)自分の限界に挑戦するため(大見)   
10)誘われるから。(藤田)
11)そこに山があるから(小林)     
12)体力作りのため。(箕浦)

 こうしてみると、全て、山を登る人のための理由になっています。
 例えば、山道を案内するため、遭難する人を救助するため、そして、ゴミを拾うためのような、誰かのため、世の中のためのような理由が出てこないのでした。
 それゆえ、野口健さんが「ゴミを拾うため」「遺体を回収するため」に山を登ることを聞いて、あっと思うのです。
 いろんな場で、上記の発問を出し、どんな答えが出るかを試してみたいです。
(2015.9.23)