くっつき言葉を探して

『国語教育2015年8月号』に福山憲市氏の「同じ「くっつき」言葉をさがす面白ワーク」の冒頭に、「大造じいさんとガン」が出てたので、読みました。

 『大造じいさんとガン』という物語に「狩人」という言葉が出てくる。「人」と書いて「うど」と読む。子ども達には、馴染みの少ない言葉だ。
 そんな時はすぐに、次のような問題を出す。

「●人(うど)」と付く言葉を一つでも多く見つけて来てください。

 次の日、左のような言葉を全員が、ノートにびっしり書いてきた。
 「仲人・若人・商人・落人・素人・玄人・蔵人・国人・田人・宿人・山人・氏人・方人…」

 作品の読み取りにそれほどつながりませんが、このような言葉調べが、子ども達の語彙力を増やすのではないでしょうか。
 福山氏は、上記の実践の前に、4月は「どん」で終わる言葉を見つけさせています。(1つ見つけると10点。)次に、「っぷ」で終わる言葉を探せ、どうやって調べたかも書かせています。最後には、自分で決めた「くっつき言葉」を見つけさせています。
 語彙調べを意図的にレベルアップさせているわけです。
 子ども達の語彙力を高めることが、作品解釈力をも高めることでしょう。

(2015.10.2)