愛がある発言をするために

 先生のための学校の懇親会で、久保先生が次のようなことを言われました。

 それは愛がないからです。

 発言が長い子についてのコメントです。
 賢い子は、10のことを読み取ったら、10全部を話そうとします。そうすると、発言は長くなってしまいます。
 でも、それでは学級としての高まりが生まれません。
 10のことを言えるけど、2ぐらい言い、8のことを他の子に言わせるようにしていくべきなのです。
 それは、教師に近い存在になれ、ということです。
 教師は。一人の賢いだけに発言させて終わりとはしません。まずは、日頃あまり発表しないような子を当て、なるべく多くの子が発表するように指名し、最後の方に、賢い子の意見を言わせるのです。
 一斉授業で子どもたちを伸ばすということは、どう発言させるかも考えていかないといけないわけです。
 6年分科会で、手を挙げない子が多くて困るという相談があったので、
「列指名で発表させてから、それ以外の意見はありませんかと、聞けばいい。」と助言しました。これも一斉授業の技なわけです。

(2015.10.1)