『新しい国語三下』(東京書籍)の「はりねずみと金貨」を国語サークルのはらうたで検討しました。
りすが、ほしきのこのいっぱいつまったふくろをはりねずみにあげます。
「たっぷりめしあがって。その金貨は、くつにつかうといいわ。おじいさんのは、もうぼろぼろだもの。」
ここで「めしあがって」という言葉が出てきます。要するに「食べて」です。 食べるの最上級の敬語として「めしあがる」があります。でも、この敬語を普段に使うことはめったにないでしょう。
そもそも敬語ですから、子どもに食事を出して「めしあがれ」と言うのはおかしいわけです。
それゆえ、このお話を通して、敬語を1つ教えることができそうです。
「ありがとう、りすさんや。年よりを気づかってくれて。」
はりねずみは、りすに頭を下げました。
気づかうことの意味もここでおさえたいところです。子どもたちは、自分たちが大人から気づかわれていることに慣れすぎて、逆に気づかうことの大切さに気付いていないように見えます。
周りの大人に頭を下げて、お礼を言える子になってほしいものです。
(2015.10.17)