最近、読書量が減っています。反省。
《ねらい》 1日1回10分間の読書タイムをとる。ただそれだけのことで、子どもの中に読書する習慣が身についてきます。
《すすめ方 3つのルールを守らせ、毎日必ずする。》
1日1回10分間の読書タイムを学校生活の中でとります。
朝の始まりに10分間読書を全校一斉にとり、学校全体が落ち着いたという話も聞きます。
(荒れた中学校から、朝の10分間読書が生まれました。)
読書させる本は、物語や歴史物や紀行文などの読み物系の本です。図鑑や漫画、クイズの本などでは読書力はつきませんので、対象外とします。
文字から情報を読み取る習慣を読書によってつけるのです。
10分間読書の時の約束が3つあります。
① 立ち歩かない。
② しゃべらない。
③ とにかく読む。
読書の間は、本と読者だけの世界にするのです。しゃべる子がいたり、立ち歩く子がいれば、気が散ります。読書の世界に没頭する空間を教師が意図的に作り出すのです。
そのために、教師もひたすら読書をします。
教師の読む姿を子どもたちに示すことで、子どもたちもより読書の世界にのめりこんでいけるのです。
やってみれば分かることですが、10分間あるとずいぶん本を読むことができます。私は、毎日の10分間読書を心待ちにしていたぐらいです。
《成功のポイント 毎日必ず続ける》
教師に何が何でも毎日10分間読書をつづけるぞ、という気概がなくては、忙しい時に頓挫してしまいます。
これは読書の習慣作りですから、続けなくては意味がないのです。
10分間読書の成功不成功は、9割、教師の取り組み方にかかってきます。
《こんな場合は 読書に集中できない子には》
3つのルールの内、立ち歩かない・しゃべらない、ということを守っていれば、しばらく静観します。
(通常は、周りの子たちの空気に影響されて、読み出すようになります。)
教師が、読みやすくて面白い本を紹介するのもいいです。
でも、基本は、自分が選んだ本を自分で読むということです。
また、私語や立ち歩きをする子がいた場合は、10分間読書終了後に、必ず注意します。10分間読書中は、目で注意するか、一言軽く言う程度にします。読書の雰囲気を壊さないことが大切なのです。
(2006.6.24)