具体的事例を書けないのが弱いですね。
《ねらい》 作文の力をつけるため、毎週月曜日を作文の日と決めてしまいます。
時間割として決めることによって、子どもの中の意識も高まります。
《すすめ方 月曜日の時間割、作文をいれる》
学習指導要領によると、国語科の学習の約3分の1は作文の時間にしなければいけないことになっています。それほど、書く力というのは、重要視されているのです。
年間30時間以上取らなければいけない作文の時間が、行事の後だけになってはいませんか。それでは作文の力はついていきません。
子どもに作文を意識させるために、教師が忘れないためにも、毎週月曜日は作文の日として決めてしまうのです。
月曜日であれば、土・日の事柄を書くことができます。
教師の知らない子どもたちの休日の過ごし方を知る、いい機会です。
作文は、自由作文にしたり、時にはテーマ作文にするといいでしょう。
書く量は、6年生なら原稿用紙3枚ぐらいが適当でしょう。
「原稿用紙1枚で1年生レベル、2枚で2年、6年生なら6枚書けて当然かな」
と言っておいて、時間内に書けるところまでにしておくといいでしょう。
教師のコメントは、原則的にしないことにします。
(コメントを書く時間が確保できない可能性があるからです。)
「今週は、出席番号1~5番の人だけ、コメントを書きます。来週は6~10番 の人です。」
なるべく教師が続けやすい方法をとることが大切です。
時たま、真似してほしい書き方や内容の作文があれば、紹介するといいでしょう。
(あらかじめ子どもに確認してから紹介するのがいいでしょう。)
《成功のポイント 毎週必ず続ける》
最初は書けなかった子も、回を重ねるごとに、書けるようになっていきます。
要するに、慣れです。(作文の技法などは、他の時間に教えるといいです。)
毎週続けることで、作文のない日でも、「次は何を書こうかな」と子どもは意識するものです。
《こんな場合は どうしても書けない子には》
教師が質問をし、その答えを書かせていきます。
「昨日は、どこかに行きましたか。」「ずっと家にいた。」
「昨日はずっと家にいました。と、書いてごらん。」
「あとは家でしたことを書き続けてごらん。」
出だしさえ書かせてしまえば、あとは何とか書けるものです。
それでも、書けない時は、さらに質問してあげればいいのです。
(2006.6.26)