「町の幸福論」第2段落

「町の幸福論」の第2段落は、こうです。

 確かに、そのような新しい物や便利なサービスのおかげで、わたしたちのくらしは楽になっているのかもしれない。しかし一方で、町で生活する人と人とのつながりが少なくなっているのではないだろうか。次から次へと新しい物が消費者に提供されるけれども、人と人とのつながりがなくなっていく未来の町。そんな町で、人々は本当の豊かさを実感できるのだろうか。

「~だろうか」という文が2つも出てきます。「~だろうか」とは書いてますが、要するに、これが筆者の主張なのです。書き換えると、
「新しい物や便利なサービスのせいで、町で生活する人と人とのつながりが少なくなっている。」
「人と人とのつながりがなくなっていく町では、人々は本当の豊かさを実感できない。」
 これらの主張を言い切ってしまうと、暴論となりかねないので、「~だろうか」としているわけです。
 筆者の主張は分からないでもないですが、私自身、町の中で人とつながっているかといえば、むしろ逆です。
 隣近所と会話することさえありません。(マンションの理事会や町内会の総会には参加し、ある程度のつながりは作ってますが。)
 だからといって、豊かさを実感できないわけでもないのです。

(2015.11.10)