小数のかけ算・横式編

 4年算数は、小数のかけ算、わり算の単元に、来週から入ります。
 啓林館の教科書では、0.2×4をだいちさん、ひなたさんの2つの考えを掲示しています。( のところを埋めて紹介します。)

《だいちさんの考え》 0.2は、0.1の2こ分です。
           0.2×4は、0.1の(2×4)こ分です。
           だから、0.2×4=0.8です。
《ひなたさんの考え》 0.2を10倍して2×4の計算をすると、8になります。
           その8を10でわると、答えが求められます。
           だから、0.2×4=0.8です。

 最初は横式ですが、やがてひっ算になり、小数の桁が増えることを考えれば、ひなたさんの考えで通す方がよさそうです。
 問題になるのは、横式の書かせて方です。
 0.2×4なら、先に2×4の計算を書かせます。でもそれをすぐ=の横に書かせると、0.を書くスペースがなくなってしまいます。0.2×4=8
 そこで0.2×4の×の下に2×4の答えを書かせてから、=の横に0.8を書かせようと考えています。
 今後、0.03×7という問題も出てくるので、もう少し検討してみます。

(2015.11.14)

 0.2×4を右のように書かせることに決めました。

①0.2×4を書く。
②0.2の小数点から赤鉛筆で、Uの字型の矢印を書き、0.2を10倍して整数にする。「0.2を10倍して2。」
③「2×4は8。」8を×の1行下に書く。
④その8の見えない小数点の場所から、逆Uの字型の矢印を書き、8を10でわって小数に戻す。「8を10で割って0.8。」
⑤=の横に、0.8を写す。「答え、0.8。」

 このやり方は、0.03×2でも、右のように使えるのです。
 0.03を整数にするには100倍しないといけません。だから、ダブルUの字型の矢印を書くわけです。
 答えは、逆ダブルUの字型の矢印になるので、あいたマスに0を書くことも忘れなくてすむわけです。
 これなら、筆算でもそのまま、Uの字型矢印が使えそうです。

(2015.11.15)