五十円玉に穴がなかったら

 2年国語「あなのやくわり」の研究授業は、勉強になりました。
 説明文の構成が、はじめ・中・終わりでできており、さらに中の部分が、

1)あなのあいているもの 例:五十円玉
2)やくわり       例:百円玉とくべつするため
3)はかせ        例:百円玉と同じくらいの大きさだったので、
              あなをさわってくべつできるようにした。

「はかせ」とは、よくくわしく説明している文のことです。この表現の仕方は初めて知りました。はかせの文章があるからこそ、説明文がふくらむのでしょう。
 やがて、この構成を使って、作文するところまでめざしているのです。
 さて、発問の中で、「あながなかったら」というのがありました。
 やんちゃな子が「捨てる」と言っていましたが、あながなかったらを考えることで、あなのやくわりが強調できるわけです。
 授業としては、班で相談させ、発表させて終わってました。
 私ならば、説明文の本文の言葉を使った表現を取り上げてほめ、「捨てる」のようなやくわりから外れたものよりいいことを教えていきます。
 五十円玉にあながなかったら、くべつできないで、百円玉とまちがえる人がいる、ということが書けるといいわけです。

(2015.12.10)