昨日の紹介した説明文「人をつつむ形」は、説明文としては扱いにくいです。
なぜなら、問いの文が書かれてないからです。書き出しは、こうです。
わたしは、世界中をたずねて、人がいて家があるという風景を、たくさん写真にとってきました。
このあと、ボリビアとルーマニアの家の紹介があります。
その次の段落が、この説明文を読むための鍵となるものです。
どの家も、その土地のとくちょうや人々のくらしに合わせて、地元にあるざいりょうを使い、くふうしてつくられています。
ボリビアの家は、どんぐりのような形をしているそうです。土地のとくちょうは、高さ三千五百メートルの高原であること、塩分の多いことです。人々は、根のはった土をブロック形に切り出し、つみ上げて家をつくるそうです。
このあとの事例で、土地のとくちょう、人々のくらし、地元のざいりょう、そのくふうの4点を整理していけば、この説明文は読み取れるわけです。
エルバリン村であれば、土地のとくちょうは、大きな川が海に注ぐ所の近くにあること、いどをほってもしおからい水しか出ないことです。人々は、田で米を作ったり、川で魚や貝をとったりしています。米をしゅうかくした後にできるわらやマングローブで、じょうごのような屋根を作り、飲み水を利用してるのです。
(2016.1.31)