学級開き講座2016の流れ

 学級開き・高学年の講座の流れを思いつきで書いてみます。

1)昨年度から東大阪市で講師。意岐部小。愛着障害の児童が多い。
2)問題行動に注目して対処してはダメ。できたことをほめていく方向。
3)全員ができる授業、逆転現象が起きる授業を学級開きからやっていく。
4)何を言っても正解になるマルチ発問。どんな発言でも授業の本筋につなげるには、教師の知識・教養と教材研究が必要。
 →社会の授業を紹介。
5)同じ手順でできるスキルを身につけさせていく。→算数の授業を紹介。
6)授業を通して、教師の考えを伝えていく。→国語の授業を紹介。
7)視覚優位の授業が子どもを引き付ける。→道徳か総合の授業を紹介。
8)教師の味方を広げていく。ビール売り子の戦略に学ぶ。
9)学級は常に崩壊に向かっている。学び続けることが必要。
 →ホームページの紹介。学力研の勧誘。鈴木講座のアピール。

 書いてみると、頭の中がすっきりしました。今回の講座、何をしようかとあれこれ悩んでましたが、ようやく方向性が決まりました。
 今から、この流れにそって、コンテンツを作っていきます。
 7の授業は、ボラテンィア関係の授業を扱い、愛着障害から人に愛を与えられる子に育つような方向性を伝えられたらと、考えています。

(2016.3.24)

 昨日の学級びらき講座・高学年分科会は18人の参加でした。3人がけの長机に2人ずつ腰掛けて、ちょうどの人数でした。熱心な参加者ばかりです。

・数々の実践から導き出された法則や方法はいつもストンと落ちてきます。具体的なお話を聞く中で、よく考えたいところや、「ここはこうしよう!」など、自分の授業のイメージも持つことができました。

 腑に落ちてくれたなら、うれしいです。

・全員発表を毎日させるだけで、子どもの緊張感や思考しようとする意識が変わると感じた。また、算数を「教えるべきでない」ところや、「教える順番を変える」ことが、子どもの理解を助けることがわかった。教材研究の際、「見極める目」が必要だと感じた。
・教材の本質を見抜くことが大切だと分かりました。どの資料を使うか、どの順番であつかうか、よく考えていけば、すっきりしたものになると感じました。教材研究、がんばります。

「教えるべきでない」ところを見つけ扱わないことや、「教えるべき順番」を変えて授業することが、今回一番、強調したところでしょう。毎回の講座で、その時その時で、強調することを変えています。なぜなら、あれもこれも強調しても参加者には残っていかないからです。

・荒井先生、今日はありがとうございました。全員発表形式をとると、一年間で考える力がつき、当たり前のように全員がスムーズに発表できるようになりました。
 初めての高学年、学級経営が不安でしたが、授業の中で子どもを認めてほめていけばよいのだということがわかりました。

 全員発表形式の成果を書いてくれてるのが嬉しいです。以前の講座で話したことが活かされてることが嬉しいのです。

・やはり「授業力」を磨いていかなければならないことを改めて強く感じました。新年度スタートのこの時期を大切にして、クラスの児童が活躍できる授業を心がけていきたいです。

 深沢先生が全体会の中で、「1年目の先生が他の先生に負けない武器は若さ」と言われたので、それを講座の最初に使いました。1年目の先生はいなかったので、若さではなく「授業力」を武器とすべきだと話したのです。

・今まで指導書ばかりに頼りっぱなしの授業だったけど、教師が選び省くことも大事ということが分かった。やはり教材研究をしていかないといけないと思った。
 いつもやる気を与えてもらえます。ありがとうございました。

 質疑応答の中で、「自分の中にフィルターを持つ」べきみたいなことを話しました。教材への斬り込み方を伝えるのも、講座の役割の一つです。
 漠然と教材研究していては、無駄も多く、結果も伴いません。「教材を見る目」みたいなテーマの講座をしてみてもいいかもしれません。

(2016.4.3)