啓林館の『わくわく算数5』は、「整数と小数」の単元から始まっています。
その最初の見開き2ページが、右のように飛行機の写真だけで使われてます。
社会ならまだしも、算数で、このページは不要です。興味付けのつもりかもしれません。でも、算数は、無駄な情報を捨てて考える学問といってもいいでしょう。(社会は逆に、一見無駄と思えるものが、学びに関わってくる場合が多い。)
全長が56.72mの飛行機があります。
56.72という数について、調べてみましょう。
この問題を出したいがために、見開き2ページ使っているわけです。
最終的に教えたいことは、次のことです。
整数や小数を、10倍、100倍、1000倍すると、小数点は右にそれぞれ1けた、2けた、3けた移ります。
このことをしっかり教えようと思えば、今は、mやkmなどの単位はない方がいいのです。
教えるべきことをスリムにすると、算数の難易度は下がるのです。
(2016.3.26)