価値を伝えられるリーダーか?

 河野英太郎『99%の人がしていないたった1%のリーダーのコツ』(2013.6ディスカヴァー)に、レンガ積みの話が載っていました。

 ある老人が、散歩をしていると、道の途中でレンガ積みをしている青年に会いました。その老人は青年に「何をしているのですか」と尋ねたところ、青年は無愛想に「レンガを積んでいるんです」と答えました。
 しばらく歩くとまた、レンガ積みをしている別の青年がいました。そこでまた老人は同じ質問をしたところ、その青年は少し楽しそうに「壁をつくっているんです」と答えました。
 さらに老人は歩き続けます。また新たにレンガ積みをしている青年に会い、同じ質問をしてみたところ、その青年は笑顔で、イキイキした目で「教会をつくっているのです」と答えたということです。

 どこかで聞いたか読んだような話です。要するに、営業でも、「私は本を売ってるんじゃない、夢を売ってるんです」みたいなものです。
 同じ仕事であっても、その仕事の価値が分かっていればいるほど、人はその仕事にやりがいを持つということです。
 部下に仕事を与えるとき、その仕事の価値の高さを伝えられるリーダーは、優秀ということです。まあ、教師もそうなのでしょうね。

(2016.4.20)