授業に不易流行を

「不易流行」は、誰の言葉かご存じですか。

不易を知らざれば基立ちがたく、流行を知らざれば風新たならず『去来抄』

 これは、松尾芭蕉の言葉なのです。

「良い俳句が作りたかったら、まずは普遍的な俳句の基礎をちゃんと学ぼう。でも、時代の変化に沿った新しさも追い求めないと、陳腐でツマラナイ句しか作れなくなるので、気を付けよう」 

というような意味だそうです。これ、俳句を授業に置き換えられそうです。

「良い授業が作りたかったら、まずは普遍的な授業の基礎をちゃんと学ぼう。でも、時代の変化に沿った新しさも追い求めないと、陳腐でツマラナイ授業しか作れなくなるので、気を付けよう」

 その通りだなと思えます。
 学校で若い人の授業を観ていて、授業の基礎ができてないな、と思うことが多いです。逆に、ベテランといわれる先生方は、授業の基礎はできていて安定しているけれど、新しさや斬新さ、そして今の時代にあったものが少し足りないようにも思えるのです。
 今書いている『高学年の授業づくり』も、1章から3章ぐらいまでは、授業の基礎を中心にし、4章と5章は新しさを追い求めたものにしていきたいです。 

(2016.4.23)