日立製作所相談役の川村隆氏が、『Associe2016.05』の中で語っています。
「タフ・アサイメント」を経験していないと、社長は務まりません。大きな組織で育ってきた人は大抵、後部座席に座りながら社長が運転しているのを見ている。確かに、ある種の経験をしていると言えますが、“本当の運転手”ではない。軽自動車でもいいから、自分で山道を運転した経験を持つことが必要です。
「タフ・アサイメント」とは、「困難な課題を割り当てられること」だそうです。
タフ・アサイメントを経験させるために、海外の小会社のトップを経験させたりするそうです。
高学年であれば、班長、会社活動の社長、委員長など、そういう立場になることが自分を高めてくれることを伝えたいものです。
会社は、どうしても緩むものです。だからこそ、常に改革しなければならない。あるものを捨てて、あるものを作る。それが、会社の姿です。
現状が安定していると、その安定を維持することだけに意識がいってしまいます。あるものを捨てることも、あるものを作ることも、その過程の中で、反発があったり、困ったことが起こったりします。でも、困難をさけていては、より高みへはいけないわけです。
何よりも、動いてみるしかないのです。
(2016.4.24)