イメージをもたせる必要性

 以前紹介した歩はばの問題は、イメージをもたせないとダメだなと気付き、前ふりの話をいくつか入れました。
「伊能忠敬を知っていますか。」
 知ってる子が必ず数人はいるので、どんな人かを言わせる。
「伊能忠敬は、1歩69cmで歩けるようになったそうです。」
 1m定規で69cmがどのくらいか示します。
「5m17cmは、たかしさんが10歩歩いた長さです。1歩じゃないよ。」
 数人の子に、教室の後ろから前まで10歩歩かせます。
 ここで10歩歩かせるからこそ、あとで10で割ることが納得できるのです。
 答えの1歩約0.52mの出たあとも、それをcmになおさせ、1歩52cmであることを確認します。この1歩が5.2mになってたら、あきらかにおかしいということが、イメージをもたせると分かるわけです。
 1歩の長さが出てから、シェーマ図を使い、42歩歩いたときの体育館の長さを求める式をシェーマ図から導き出させます。
 体育館の長さも、イメージがあれば、正解に近いかが分かるというものです。

(2016.5.16)