数学マジックは、数当てです。
0~30の中の整数を1つ思い浮かべ、カードにあるかないか答えてもらうことで、その数字を当てます。カードは全部で、5枚です。
このマジックは、泡坂妻夫『魔術館の一夜』(1987.5社会思想社)に載っていたものです。
種は、左上の数字にあります。
ただの数字当てマジックなら、あるといわれたカードの左上の数字をたすことで、相手の思い浮かべた数字が分かります。
泡坂さんは、もう一工夫してみます。ぜひ、見破ってみてください。
(2016.7.20)
数字マジックの種は、左上の数字にあります。
【相手の0のカードを選ばなかった場合】
選ばれたカードの左上の数字を合計すれば、相手の思い浮かべた数字になる。
(例)BとDのEなら、左上の数字を1+7+15して、答えは23。
【相手が0のカードを選んだ場合】
0のカードの次に選ばれたカードの左上の数字を2倍して、残りは合計する。
(例)AとCとEなら、2×3+15で、答えは20。
要するに、0のカードが選ばれるかどうかが問題になってきます。そして、0が選ばれた場合、小さい数字を2倍するので、カードは、左上の数字が小さい順に並べておく必要があります。
相手の思い浮かべた数字を瞬時に当てるために、左上の数字は覚えておきます。
相手があるないを言う前に、あるだったら何になり、ないだったら何になるかをあらかじめ頭の中で計算しておきます。
すると、相手がEのカードで「あります」とか「ないです」とか言った瞬間に「17だね。」というように言い当てることができます。
瞬時に当てると、相手は本当にびっくりします。
じっくり練習してから、この数字カードマジックをしてください。
(2016.7.21)