和語・漢語・外来語の定義

『国語五 銀河』(平成27年度版、光村)の102~103頁に、「言葉 和語・漢語・外来語」があります。
 教科書の記述によれば、和語・漢語・外来語の定義は次のようになります。

【和語】
・もともと日本にあった言葉
・漢字で書いてあっても「訓」で読む言葉
【漢語】
・古くに中国から日本に入った言葉 
・漢字を「音」で読む言葉
・平仮名で書いてあっても「音」で読む言葉
※日本で漢字を組み合わせて作った音読みの言葉もある。(例:科学)
【外来語】
・近代になり、アメリカやヨーロッパから取り入れられた外国の言葉
・ふつう片仮名で書き表す言葉

ここでいくつか疑問が生まれました。日本語の熟語の中に、音読みと訓読みの混ざったものがあります。重箱読みや湯桶読みです。

【重箱読み】・音読み+訓読み(例:重箱、額縁、台所)
【湯桶読み】・訓読み+音読み(例:朝晩、雨具、鶏肉)

  教科書にも「肉(にく)」は音読みなので、漢語なのです。
 ちなみに、重箱読みや湯桶読みは、漢語と和語の複合語になるそうです。

(2016.8.10)