以下の文は、『高学年の授業づくり2~7つの提案と33のチャレンジ~』の最初の原稿の出だしです。
子どもたちの語彙力を鍛えるための第一歩を、語彙を増やすことから始めてみよう。
幸いにも、学級には、語彙を増やすための環境が整っている。
子どもたち全員が、様々な言葉(語彙)が詰まった教科書を持っている。
また、学級文庫には、様々なジャンルの本があり、国語辞典や漢和辞典、もしくは百科事典が置かれてることもあるだろう。
そして何より、子どもたちの頭の中には、一人一人に、たくさんの語彙が詰まっている。
「知っている果物の名前を言いましょう。」と問えば、りんご、バナナ、ドリアンなど、食べたことのない果物の名前まで出てくるだろう。
毎日の授業の中で、多様な語彙が出るような問いを教師が発するだけで、子どもたちの語彙は増えていくのである。
最初の文章を引用ではなく、自分の考えた文章にしたかったので、結構、この書き出しは悩みました。特に最初の一文は、何度も何度も書き直しをして、ようやくこの形におさまったのです。
(2016.8.14)