倍数と同じように、約数の見つけ方にもいろいろな方法があります。
一番オーソドックスなのは、その数をその数までの整数で全て割ってみる方法です。
割り切れるか割り切れないかを試していきます。例えば、12なら、
12÷ 1=12 ○
12÷ 2= 6 ○
12÷ 3= 4 ○
12÷ 4= 3 ○
12÷ 5= 2…2 ×
12÷ 6= 2 ○
12÷ 7= 1…5 ×
12÷ 8= 1…4 ×
12÷ 9= 1…3 ×
12÷10= 1…2 ×
12÷11= 1…1 ×
12÷12= 1 ○
12の約数…1,2,3,4,6,12
となります。右は、割り切れる式だけを載せたものです。
割り切れる式だけ載せた場合は、わる数を上から順に並べて書けば、そのまま、その数の約数(小さい順)となります。
多分、これが一番やりやすいでしょう。
明治図書オンラインで検索したところ、松島博昭「[5年]約数を見つける基本型3種 「レインボー」「たてレインボー」「頂上チェック」」(『算数教科書教え方教室
2013年12月号』)に、頂上チェックというやり方が載っていました。
わる数と答えがそれぞれ約数になることを確認してから、割り切れるわり算を書いていき、わる数と同じになる答えが出て来たら、そこまでで終わるという方法です。
18の約数であれば、18÷6=3をしたところで、同じ数が出て来たので、ここで終了となるのです。
このやり方で、36の約数をすると、次のようになります。
36÷1=36
36÷2=18
36÷3=12
36÷4= 9
36÷6= 6
36÷6で答えに同じ6が出てきたので、終了。
36の約数は、1,2,3,4,6,9,12,18,36の9個となるわけです。
今日は、この頂上チェックを教えました。
ただ、学習のしんどい子にとっては、このやり方よりも割り
切れる式を全て書かせる方がいいのかもしれません。
(2016.9.5)