夕日がせなかをおしてくるの3連

 この前の木曜日、REDSの例会がありました。
 そのとき、阪田寛夫の詩「夕日がせなかをおしてくる」で、何人かの若い先生が模擬授業をされました。私は「この詩を群読させると面白い」と思ったぐらいでした。
 二日たった今日、授業プランを考えてみました。

①エジプトのスフィンクスが出す有名な謎々があります。(ギリシャ神話)
「朝は四本足、昼は二本足、夕は三本足。この生き物は何か?」
②(太陽の別名:朝日(朝)、白日(昼)、夕日(夕))
③詩の中にくり返し出てくる言葉があります。どれですか。
(夕日がせなかをおしてくる、さよなら、ばんごはんがまってるぞ、
あしたの朝ねすごすな)
④一連の「さよなら」は、誰が誰に言っていますか。(太陽がぼくらに)
(太陽か夕日か、どちらでもいいのか話し合わせてもよい。)
⑤夕日(太陽)はなぜ、ぼくらのせなかをおすのですか。
⑥太陽はなぜ、ぼくらに「あしたの朝ねすごすな」と言ったのですか。
⑦二連の「さよなら」は、誰が誰に言っていますか。(ぼくらが太陽に)
⑧太陽のばんごはんって、何でしょうか。
⑨太陽がねすごすとどうなるのですか。
⑩この詩に三連があるとしたら、どうなるか作ってみましょう。
⑪(1行日は予想させる。4行目の「太陽と」も予想させる。)
⑫(5行目、6行目、8行目も予想させる。)
⑬「さよなら」は、誰が誰に言っているでしょうか。
⑭実は、この詩は歌になっていて、その歌には三連があるのです。
⑮「夕日がせなかを おしてくる
  でっかいうでで おしてくる
  あくしゅしようか わかれ道
   ぼくらはうたう 太陽と
   さよなら さよなら
   さよなら きょうの日
   すてきな いい日だね
   あしたの朝 またあおう」
⑯一連を女子、二連を男子、三連を全員で読ませて終了。

  夕日がぼくらをおす理由は、暗くなる前に帰ってくれよ、という親切心だと思います。明日また一緒にすごすための別れです。アイロニーではないでしょうか。

(2016.9.10)