いろいろな形の体積・模擬授業

 10月15日に第37回REDSセミナーがあり、鈴木健二先生が「教科書・ノートを使って子どもたちを知的興奮させよ!」というテーマで講座をされます。
 私は、一日講座の宣伝目的で参加します。
 ついでに、教科書を使った算数の模擬授業に立候補することにしました。
「いろいろな形の体積」『みんなと学ぶ小学校算数5年』P.157~158(平成27年度版、学校図書)で授業します。
 今、考えた授業プランです。

1)「ある形をフリーハンドで描きます。」
2)縦3cm、横3cm、高さ9cmの直方体を板書する。
3)「この形を何と言いますか。」・直方体
4)「縦の長さは?」・3cm。(3センチといったら、正しく3センチメートルと言わせる。)
5)「横の長さは?」・3cm。
6)「次、先生は何を聞きますか。」・高さ。
7)「そう。高さは?」・9cm。
8)「直方体の体積を求めます。公式は何ですか。」・縦×横×高さ。
9)「その通り。みんなで言います。さんはい。」・縦×横×高さ。
10)「体積を求めます。ノートに式と答えを書きなさい。」
11)「式は何ですか。」・3×3×9=81。
12)「答えは何ですか。」・81㎤。
13)「同じだった人?」挙手を確認してから「正解。」
14)「81㎤とは、何が81個あるのですか。」l㎤が81個。
15)「別の形を描きます。」
16)縦3cm、横3cm、高さ3cmの立方体を板書する。
17)「先生は、最初に何を聞くと思いますか。」・この形は何か。
18)「この形は何ですか。」・立方体。
19)「次、何が聞かれますか。」・縦の長さ。
20)「惜しい。少し違う。」・一辺の長さ。
21)「そう。一辺の長さは?」・3cm。
22)「立方体の体積を求めます。公式は何ですか。」・1辺×1辺×1辺。
23)「みんなで、はい。」・1辺×1辺×1辺。
24)「体積。ノ-トに式と答え。始め。」
25)「式?」・3×3×3=27。
26)「答え?」・27㎤。
27)「同じだった人?」挙手を確認してから「正解。」
28)「この立方体は何が何個あるのですか。」l㎤が27個。
29)「問題、この直方体と立方体を合わせた形の体積を求めます。式と答えを書きなさい。」
30)「式は?」81+27=108。
31)「答えは?」108㎤。
32)「この形は何が何個あるのですか。」1㎤が108個。
33)「そう。煩悩の数だけあるんです。」(←これは講座のみ使用。)
34)「教科書157ページを開きなさい。」
35)教科書の台の形をフリーハンドで板書する。(長さはまだ書かない。)
36)「この形は何ですか。」・台の形。
37)「長さを確認します。(指しながら)ここの長さは?」
38)教科書に書かれた長さを確認し、書き込んでいく。
39)「ここ(一番上の短い辺)の長さが分かる人?」・2cm。
40)「式で言うと?」・7-5。
41)「この台の形をノートに描いて、分かる長さをすべて書き込みなさい。」
42)早く描けた子に、まだ分かる長さを板書させる。
43)「同じだった人?」
44)「式がいるのは、どの長さですか。」・下の辺の4cm。
45)「式は?」・8-4。
46)「教科書1の問題を読みます。教科書を持って。さんはい。」
  ・右の図のような台の形の体積の求め方を考えましょう。
47)「知りたいのは体積ではありません。求め方です。最初に何をするか、次に何をするか、番号を打って、求め方を箇条書きしていきなさい。」
48)数分後に、発表させる。

  台の形の体積の求め方を考えさせ、発表させるまでに何をするかが、この授業のポイントになってくるでしょう。
 押さえておきたかったのが、直方体と立方体の体積の求め方と、体積の概念、そして、書かれてない辺の求め方です。
 体積の概念は面積と同じです。
 1㎠がいくつあるかが面積であり、1㎤がいつあるかが体積です。
 直方体や立方体の体積を求めるときは、1㎤がいくつあるかを求めるために、縦×横×高さをするのです。
 台の形であっても、1㎤がいくつあれば分かればいいわけです。
 求め方の1つとして、台の形を1㎤ずつ区切って、1㎤が何個あるか数えるという方法が出てもいいのです。
 あと、以前の考現学に書いた、直方体や立方体の体積は、たしたり引いたりしても求められることを事前に確認したかったです。
 今回は、模擬授業が10分しかないので、ひき算は省略しました。
 また、たし算に加えて、ひき算を加えるのは、情報過多になるとも考えたのです。
 明後日、はやしの例会で模擬授業させてもらおうと思っています。

(2016.9.22)