10時間を超えて働くと罰金

『エコノミスト2016.10.4』に、ドイツの労働時間について書かれていました。

 経済協力開発機構(OECD)によると、2014年のドイツ人の平均年間労働時間は1371時間で、加盟国の中で最も短い。日本(1729時間)よりも約21%短い。

 この記事は、「なぜドイツ人の労働時間は短いの二1人当たりのGDPは大きいのか」(在独ジャーナリスト熊谷徹)というタイトルです。

 短い労働時間の最大の理由は、法律の規制が厳しいことだ。ドイツでは労働時間法により、1日10時間を超える労働は禁止されている。労働監督局の抜き打ち検査が多いので、企業は社員の労働時間を厳しく管理し、繁忙期でも10時間を超える労働はさせない。10時間を超える労働を組織的に行わせていた企業には、最高1万5000ユーロの罰金が科される。

 さらに有給休暇の所得率は、ほぼ100%だそうです。
 それでいて、2015年のドイツ1人当たりのGDPは、日本を約27%上回っているそうです。
 今の学校現場を見ていると、10時間を超える労働が当たり前のように行われています。夜9時まで働いている人は、13時間働いていることになります。
 教師の場合、残業代が出ないのに自主的に遅くまで残って仕事をします。いい仕事のためにがんばってることを全面否定はできませんが。

(2016.9.26)