ほめると子どもはダメになる

 榎本博明『ほめると子どもはダメになる』(2015.12)という本があります。
「ほめて育てる」教育は、次のような弊害をもたらすと書いています。

ストレス耐性が低い
 叱られ慣れていないため、「叱られる=自分に気づきを与えてくれる」と捉えず、反発する。
自分を振り返る習慣が身につかない
 修正すべき転があっても、ほめられてばかりいたら、自分の弱点や能力の現状を把握できず、勘違いだらけの人間になっていく。
「頑張ることができない心」を生み出す
 ほめて育てようという姿勢が、厳しさを排除し、子どもに「好きなことだけやればいい」といった心を植えつける。

 今、目の前の子どもたちを見ていて、上記のようなことが確かにあるなぁ、と思えます。
 ストレスに限らず、耐性が低いと感じます。
 将来、困難な出来事に遭遇したときに、くじけることなく立ち向かっていけるかといえば、無理なのではと思ってしまいます。
 あえて逆境を作り出さないといけないのかもしれません。

(2016.10.6)