デイル・ドーテン『仕事は楽しいかね?』(2015.1きこ書房)より。
昔、ノースウェスタンのある教授が、学生の書いた汚い答案を一字一句に至るまで全部、奥さんに書き直してもらったことがあった。そして答案用紙を助手の大学院生に渡して評点をつけさせた。奥さんが丁寧な文字で書いた答案には、すべてAがつけられた。学生が書いたもとの汚い答案はほとんどがCだった。もちろん、変わったのは見かけだけ。だけど、オルニーの息子にとっては、役に立つ変化だった。
答案用紙を丁寧に書く必要性をいっています。
できる子にとっては、「結果が全てだろう」という思いがあって、とっても雑にノートを書く子がいます。しかし、丁寧さで結果への評価が左右されます。
「困難というのは、一つひとつが実地演習を始める合図だ。試すことは、一つひとつが世の中への問いかけだ。答えというのは、一つひとつが旅だ。旅程の計画は人生に任せておけばいい。きみの仕事は、光を集めることとカメラを持っていくことなんだから」
比喩的表現で、一見、何を言っているか分かりません。
要するに、「いろいろと試してみろ」ということです。試した結果、失敗することもあれば、成功することもあります。でも、その結果に一喜一憂することなく、いろいろと試し続けろ、ということでしょう。
(2016.11.3)