茂木健一郎『脳を活かす勉強法』(2010.9PHP研究所)で、勉強の本質は「いかにして自分の脳を喜ばせるか」だと書いています。
脳が喜ぶために必要な3つのしくみは、次の通りです。
1)「ドーパミン」による「強化学習」によって、脳を強化する。
2)「タイムプレッシャー」で脳の持続力を鍛える。
3)「集中力」を徹底的に身につける。
1は、学力研でいうところの快適な情動を伴った学習のことです。成功体験を大切にするといいそうですが、「できることを続けても脳は喜ばない」そうです。 百マス計算の有効性は、2の「タイムプレッシャー」があるからでしょう。
3の集中力も百マス計算を続けることで身につくかもしれません。
とはいっても、普段の授業の中で、時間制限を設けたり、個別作業で集中させたりはできそうです。
子どもの頃に直面することは、初めてのことばかりだ。立つ、歩くから始まり、お金を持って買い物に行く…。すべてが「初めて」だったはずだ。
それゆえ、不安なことが多いわけです。それでも子どもが好奇心をもってチャレンジするのは、「安全基地=セキュアベース」があるからだそうです。学級が子どもたちの安全基地になっていることが大切なわけです。
(2016.12.1)