個を鍛えることは引き算

 岩崎邦彦『引き算する勇気~会社を強くする逆転発想~』(2015.9日本経済新聞社)より。

現代の商品の「機能」について、消費者はどのように感じているのだろうか。
 全国1000人の消費者に聞いてみた。その結果を見ると、85.1%が、機能が「多すぎる」「やや多すぎる」と回答している。機能が「少なすぎる」と回答した消費者は1人もいない。

 上記のような事例から、現代は、商品の量、機能、情報を足し算するのではなく、商品の質を高め、機能や情報を厳選し、核となる商品をつくるべきだと、作者はいうのです。
 引き算するからこそ、引力が生まれるわけです。
 個を鍛えることも、ある意味、引き算かもしれません。
 量ではなく質を要求し、1つのことで他を抜きん出る力をつけさせることが、鍛えるだからです。
 植物を育てるときも、根をしっかり張らせるために、水を減らすことがあります。これも、いわゆる引き算です。
 百マス計算も、たし算の次は、ひき算です。
 授業において、引き算するとは何かを考えていきます。

(2016.12.5)